久々映画を観ました。
「サンパウロ、世界で最も有名な娼婦」
トレーラー
ストーリー
ひとりの売春婦がセレブにまでのし上がっていく姿を描いたエロティックドラマ。女子高生のラクエルは、自立するためにコールガールになることを決意する。初々しい魅力やブログでのセックスレポートが話題を呼び、彼女は一躍有名人となるが…。
この映画から感じたのは、逞しさ、ですね。
あ、ちなみに、この映画は実話です。
ブルーナさんが書いた自伝が映画化されたんです。
今回ちょっとネタバレするから、観たい人は、観てから読んだほうがよいと思われます。
兎に角、主人公の自立して生きるということに対しての決意と、それを実行しようとする意思の強さがハンパないんですよ。逞しいの。
カッコいいとすら思ったし、観終わったあと、清々しさすら感じてしまいました。
なんというか、途中は目をそむけたくなるくらい可哀想なシーンが沢山あるんですけど。
現実にはもっともっと酷いものだったと思いますけど。
でも、兎に角ブルーナさんは強いんですよ。
芯があるというか。
決めた事は絶対やりぬくっていう行動力と意思がすごくて。
不思議と、ブルーナさん自身を「可哀想」とは思わなかったですよね。
逆に凄いな、みたいな。
左の方が本物のブルーナさん。
しかし、主演の女優さんの演技力ハンパなかったな。
切ない表情、痛々しい表情、喜々としてる表情、どれも本物っぽかった。
このシーン好きだと思いました。
売春婦って、人情深そう。
てか、人情深くないと出来ないのかもしれないし。
なんていうか、客がつかないっていうか。
それに、人の心がよく解る人じゃなきゃ、セックスを商売になんか出来ないよ。
売春婦に、話を聞いてほしい人、沢山いたみたいだし。
人間力、凄そうだよね。
なんか、この映画観ると、「売春婦」というのも、厳然と、職業の一つなんだなって思ってしまいます。
「しまいます」っていう表現、失礼なのかもしれないけど・・・・。
兎に角、複雑な気持ちになりました。
そして、男の性欲に対する自制心の無さに対して、腹が立ちました。申し訳ないけど。
だいたい、売春婦という職業が成り立つのも、男性の需用があってこそです。
もちろん、男の娼婦もいるし、女性からの需用もあるんだけど。
でも、数字でいったら、圧倒的に男性からの需用が多いと思う。
結局、需用があるから職業的に成り立ってしまうわけで。
「売春婦」という職業が成り立ってしまってることに、疑問を持たない男性の感覚が、信じられません。
女性を、人間を、何だと思ってるんだろうって。
だから、それは男の娼婦を買う女性に対しても思いますけどね。
人間を何だと思ってるのかなって。
しかし、売春は、むかーしから存在してますからね。
こんだけ時代が進んでも、「性」という部分に関しては、全く進化しないんですね、人間は。
びびるわ。
それに悲しいよ、ホントに。
まあ、このことについて語りだすと、法整備が云々とか言いたくなるから、もう止めますけど。
兎に角、色々と勉強になりました、この映画。
映画では、このおじさんが救いです。
いい人やな。
まあ、お客さんやけど(笑)
実際のブルーナさんは、現在は、売春婦は引退して、「昔のお客さん」と一緒に生活してるみたいです。
幸せになってほしいですね。
いやしかし、壮絶な人生を歩まれましたね、ブルーナさん。
でも、その「壮絶」な人生を「選択」したのも、ブルーナさん自身ですからね。
巻き起こった様々なことは、ある意味、自分が招いた結果です。
まあ、ご自身もそれは解ってらっしゃると思うけど。
だからこそ、感傷に浸った描写は一切ありませんでした。
あっさりしてた。
だから観終わったあと、スカーっとすらしたんだろうけど。
ブルーナさんは、実の親には捨てられたけど、里親には凄く愛されてたわけで(お兄さんには軽くいじめられてたけど)、別に全てが劣悪っていうわけじゃなかったんだもんなあ。
ブルーナさんにとっては、単純に「娼婦」が職業選択の一つだったんでしょうね、自立するっていうところで。
まあ、売春婦になる人全員が、凄く劣悪な生活環境故に売春婦を職として選んだってわけでもないんだろうから。
なんかとりとめのない感想になってしまったんですが。
久々観た映画が、なかなかパンチあるやつで、なんか良かったです。
逞しく生きろ!って、ブルーナさんからカツを入れられた気がしました。
あたしも人生頑張ろう。逞しく生きていこう。
完
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BRUNA SURFISTINHA/サンパウロ、世界で最も有名な娼婦
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